司令塔が4人いるキッチンの整理収納

整理収納アドバイザーのスタッフ・モリです。
【訪問】片付けレッスンの事例を紹介します。

訪問片付けレッスン(キッチン・5時間)
◆U様 共働き
◆家族構成:旦那様、お子様4人(大学生2人、小6、小3)

キッチンは『妻の城』『母の城』なんていう表現をよく聞きます。
つまり『お母さんが全面的に管理している』という意味だと思います。
お母さんというひとりの大人が管理するキッチンは司令塔であるお母さんの目線で整理していきますが、旦那様も料理をする家、既にお子さんが大人に成長されたご家庭の場合、どのように整理していけばいいのでしょうか。

リビング・ラボでは『家族のステージに合った整理収納』を提案することを心掛けています。
なので、赤ちゃんのいるご家庭であれば、赤ちゃんの月齢、これからの成長段階で危険がないか、使う食器の変化、いろいろ総合して提案していきますし、小学生のお子様がいるご家庭であれば、成長に合わせてお子様の手伝う範囲を広げていけるよう提案します。

今回は『大人が4人』いるご家族のキッチン訪問レッスンに行ってきました。

U様ご家族には大学4年生と大学1年生のお姉ちゃんが二人。お二人は家では率先してキッチンに立ち、共働きで働く両親の代わりに食事を作ることも多くあります。
そして、旦那様は『お父さん専用の鍋』がいくつか存在するほどのお料理好き。
下の小学生の弟さん二人も習い事でスポーツをしているので、大きな水筒、保冷バックを持ち、日々お茶などを用意しなければいけません。

家族6人中、大人が4人で代わる代わるキッチンに立つご家庭でした。

◆ポイント◆
〇家族全員がどこに何があるか分かるようモノの位置を決める。
みなさんはキッチンでよく探し物をしませんか?
麦茶を作ろうとしたらティーパックが見当たらない。
水筒のパッキンが見当たらない。
使いたい調味料が見当たらない。

誰がキッチンに立ってもどこに何があるかきちんと把握できるようにする。

〇家族全員が食品の在庫が把握できて、欠品食品を出さないようにする。
キッチンに立つ司令塔の大人が4人います。
例えばそろそろ砂糖が無くなりそう。料理中、誰かが気づいても、ストック食品がきちんとまとめられていないと、自分が見えてないところに買い置きがあるのでは?と思ってしまい、新たに砂糖を買わなきゃいけないことを他3人に周知しようと思わなくなってしまいます。
調味料を含む食品の保存方法・保管場所など決める必要があります。     

〇小学生の弟さんたちもキッチンで手伝いが出来るようにする。
家族の中に料理が出来る大人が4人もいます。小学生の弟さんたちは自分たちが手伝わなくても全部やってもらえる状況になっています。けれどそれではいつまでたっても食事の支度が何も出来ないことになってしまいますね。
下のお子様たちが出来ることを手伝いやすいように、身長を考慮して彼らの水筒などの置く場所を決め、家族のコップやお箸、お茶碗や取り皿を配置します。

ポイントを踏まえ、まずキッチンのモノを全て出していきます。

大人4人のチームワークの良さが凄い!!
あっという間にキッチンのモノが全て出され大人4人で全てのモノを分けていきます。

一度全て出して、分けます。その過程で不要なモノ、キッチンでは使わないモノを処分。
あとはポイントに沿ってモノの場所を決めています。

before
after
before
after

不必要なものが取り除かれたので食器棚の上にはモノを置かなくて良くなりました。
食器棚の奥にある窓が見え、キッチンが明るくなりました。