決めるってストレス

整理収納アドバイザーのスタッフ・モリです。
【訪問】片付け・整理収納サービスの事例を紹介します。

T様 専業主婦
◆家族構成:ご夫婦、お子様(1歳)
スタッフ2名×3時間作業
◆作業箇所:キッチン、パントリー

私たちは、日々いろいろな選択を迫られます。

人生を左右するほどの大きな選択ばかりではありません。

毎日は小さな選択の繰り返しです。

朝、折り畳み傘を持っていくのか、いかないのか。
この週末は家族で出かけるのか、出かけないのか。
今日の夕食のメニューは何にするのか。

挙げたらキリがありません。

今回のご依頼主のT様はコンロとシンクが分かれた収納力たっぷりのアイランドキッチン。
お持ちのキッチンアイテム数も厳選されていて、一見何も問題が無いようにも見えます。

しかし、よくよく確認すると、
『大体この辺にある』

調味料もサプリもストック食品も、お掃除用品も大まかに分けられていましたが、決まった定位置はありません。
どこに戻すか迷ったモノはそのままキッチン上に出ているものもあります。

片付ける場所が決まっていないと『どこに置くのか』その都度、小さな選択をする必要があります。
置く場所、収納スペースは多くあるため、どこにでも置けてしまう。
この『どこでもいい』は、実はとても人を疲れさせるのです。

主婦あるあるですが、
『今晩、何食べたい?』
と、問うお母さんの質問に

『何でもいい』
と家族が答える。

この『何でもいい』の返答は本当にイライラしてしまいますね。

脳内でメニューを毎日毎日考えるのは本当に面倒くさく、地味に辛い作業となります。

『誰か決めてくれればいいのに』

そして突拍子のないメニューより『鶏肉が少し残っているから卵を買ってオムライスにしてみたら?』なんて、
今、我が家の最適なメニューを決めてもらえるなら尚のこといい。



先ほどの『どこでもいい』は、この『何でもいい』とよく似ています。
自由度が高い選択は頭の中を疲れさせます。そしてストレスになります。

キッチンの整理収納の大きな役割の一つは、お客様に代わって定位置を決める事です。

お客様の調理手順や、ストック食品の量、お子様の年齢など、ありとあらゆるご家庭の情報を整理して定位置を決めていきます。

お客様が使ったモノをストレスを感じることなく元の場所に戻す。

日常のストレスを全て取り除くことはできませんが、私たちリビング・ラボは、お客様の代わりに『決める』ことでお客様の日常のストレスを軽減することを常にめざしています。