こんにちは!
リビング・ラボ 整理収納チーム
暮らし軽量化サポート担当の
村田でございます。
まだ、実家がある頃
玄関の壁にツバメの巣がありました。
毎年春にツバメがやってきては
卵を産み、温め、殻が地面に落ちたら
同じ顔をしたヒナたちが巣から顔を揃え出します。
親鳥は忙しく、ヒナたちのエサを探し飛び回ります。
親鳥の姿を確認したヒナたちは
大きな口を開け、エサを待ちます。
玄関の上に巣があるので
当然人間はその下を出入りします。
すると、親鳥は警戒し鳴き
ヒナたちに危険を知らせます。
ヒナたちは、巣の中に深く頭を沈め、身を隠します。
「いやいや、ここ私の家だし」
そう思いながらも
ヒナたちが落ちてもいいように
巣の下に毛布を敷いたり
強い日差しをすだれで防いでみたり。
ほんわかした優しい気持ちになれる実家の春でした^^
ヒナたちの飛行訓練が始まり
やがて巣立つと巣の中には
少しの卵の殻とフンとふわふわの羽が残ります。
何もない巣の中で
食べて、眠り、身を守り、生き抜く術を学びます。
巣があれば十分の世界。
しかし、人の世界は
物がないと生活が成り立ちません。
食べるにも、眠るにも
身支度するにも、お掃除するにも物が必要です。
そんな当たり前すぎることが
今、何が、どれくらい必要なのか
何を使って、何が使わなくなった物なのか
それが本当に必要な物なのか
感じることを鈍らせているのかもしれません。
居心地の良さを求め物に頼り過ぎ
逆に居心地の悪さを作っていることもあります。
同じ物がいくつも並んでいたり
これがないとダメだと思い込んでいたり
取りあえず、何となくで買った物が多かったり。
モノとの関係を意識しないと
いつまで経っても
満足できる環境を作ることが出来ません。
物との付き合い方を意識することで
物を増やす、捨てられない執着が薄れます。
本当に必要な環境は
物で作るのではなく
物に支配されない、振り回されない
自分の気持ちを作ることで
出来てくるのではないでしょうか^^

村田が書きました